2017/08/13

馬肉のペットフードなら100CLUB(ワンハンドレッドクラブ)
前回、「犬がいなけりゃ意味がない」という、それこそ上手く意味が伝わらないタイトルをつけた話を書いた。
ジャズの巨匠と言われているデューク・エリントンの「It Don’t Mean A Thing」(スイングしなけりゃ意味がない)という名曲をもじったつもりだった。
なんでそんなことをやらかしたのか、自分でもピンときてはいないのだが、最近、村上春樹が「意味がなければスイングはない」という、やはり「It Don’t Mean A Thing」をもじった音楽評論を書いたのが笑えて悪乗りしただけの笑えない結果になった。

前置きはその位にして、犬だけではなく「猫がいなけりゃ意味がない」話も書かなければ格好がつかないと思い立ち、猫に絡んだ話を続けることにした。

大げさでも何でもなく、犬がいなければ生きてはいけないと思っている人は少なくない。
同様に、猫がいなければ生きてはいけないと思っている人も沢山いる。
犬は好きだが猫は嫌いだとか、その逆もあり、どちらも大好きだという人もいる。犬とか猫は嫌いだという人もいるのかも知れないが、それは特別な理由があるのか、よほど薄情な人間のいずれかだと思う。

「犬がいなけりゃ意味がない」で、画家、長谷川利行のことを書いた。
上野不忍池の弁天島に、その石碑「利行碑」が建立されている。
私にとっての画商の師である羽黒洞主人、故木村東介が、画商人生を賭け傾慕して止まない無名の画家の碑を、私財を投げ打って建立したのだ。
芸大もあり、美術館のメッカともいえる上野の地を選んだのも、長谷川利行と木村東介の破格の反骨精神がもたらしたマイルストーンなのだ。


話が長くなってしまったが、その利行碑と刻まれた名筆は、やはり長谷川利行を敬愛した画家、熊谷守一で、この人もまた反骨ただならない人物であった。
文化勲章を「お上のために絵を描いたことはない」と言って断ったという良く知られた話もある。
この熊谷守一がただならぬ猫好きで、多くの猫の絵を残していてそのいずれもが傑作である。

猫を描かせたら人後に落ちないもう一人の画家がいる。
その自画像にまでも猫を抱いている藤田嗣治である。猫を愛して止まなかった証拠であるし、おそらく世界中で、これほど多くの猫の絵を描いた画家は皆無であろうと思われるほどである。それも、たくさん描いたということだけではなく、いずれの作品も絶妙な描写で他の追従を許すことはない。
 
 
 
 
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