鼠が日本を救った

福島の原発で「1、3、4号機プール、共用プールすべて冷却停止、猶予は4日」というニュースが飛び込んできて、しかも原因が不明だということだった。
これで日本もおしまいだと、一瞬、憤りを超え虚脱感に襲われた。

数日して、電源が止まった理由が、配電盤に鼠が入り込んでショートしたのだと知らされた。
どうしてこうまで馬鹿野郎なんだ!
多分、この問題が解決しなかったら、それまでの事故をはるかに超える、恐らく人類が体験したことの無いほどの計り知れない被害がもたらされるであろうことは分かっている。
例え仮設であろうとも、鼠一匹も防げないような配電設備で事を良しとしている東電組織の安全管理意識の無さには、もう開いた口が塞がらない。

それにしても、完全な配電盤が設備されていたなら、この鼠も感電死するようなことは無かった。
鼠が悪いのではなく、鼠が入り込むような脆弱な設備をした東電が悪いに決まったている。
東電は人も鼠も同じ扱いくらいの認識しかもっていないとしか思われないのだが、とりあえず無事に復旧してとてつもない災難は免れた。
それにしても罪の無い鼠には可哀想なことをしたのだから、もうそんないい加減な設備は即刻改善して鼠の供養塔でも建てるといい。

 
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