炭水化物は犬や猫を滅ぼす

師走を迎えて、人並みに仕事が立て込んでいたところ、新聞で週刊誌の広告を見ていたら、そのタイトルの一つに「犬猫大量死 日本上陸 猛毒ペットフード」とあるので驚いた。
早速、その週刊誌を買い求めて読んでみたところ、それは10月22日に、米国食品医薬品局(FDA)が行った発表で、中国産のペット用ジャーキーを食べた米国内の犬と猫、約3千6百匹が病気にかかり、そのうち5百8十匹が死亡したという問題を取り上げたもので、そのことなら、このブログにも書いたような覚えがある。
そもそも07年には、米国で販売されていたペットフードが6千万点もリコールされた事件が起こって、その時も中国製の化学薬品が原因とされ、ほとんどのペットフードメーカーの商品がアウトだった。

また、その日に畏友のOさんから「炭水化物が人類を滅ぼす」という本が出たことを知らせるメールが届いた。そして、それを読んでの所感を求められた。
このところ、犬めぐりの旅を始めようと、関係する書物を山ほど机に積んで読み漁っていたところだったので、ちょっとしんどいとも思ったのだが、早速その本を取り寄せることにした。
まだ読んでもいない内にこの話をするのはどうかとも思ったのだが、Oさんは「炭水化物が犬や猫を滅ぼす」という私の持論を耳にタコができるほど聞き知っている方なので、それに引っ掛ける意味もあって、このようなタイトルの本をわざわざ知らせてきたのかも知れない。

そもそも炭水化物とは、つまり糖質と食物繊維のことを指すのだが、この成分を過剰に摂取することが身体に悪影響を及ぼすことは自明だと思う。確かに日常の食生活を見直してみれば、如何に炭水化物を過剰摂取しているかと思い至る。
米、パン、麺類、そして何よりも砂糖。美味しいケーキなどは炭水化物の塊のようなものだ。
人間は食に欲望があるため、このような炭水化物をてんこ盛りで食べまくっているのだから、身体をぶっ壊すことになるのは必定で、それは我が身で体験済みだ。
犬や猫は偉いもので、人間のように食に対する欲望はない。相当腹が減っていてもジタバタすることもなくじっと我慢をしている。食い意地が張っているようなところもあるが、溺愛が過ぎて、本来必要ない炭水化物を人間が与えたために、それを無性に欲しがるようになってしまったのだ。

ところで、ペットフードに含まれる炭水化物は必要カロリーの60~70%で、雑食性の人間でも50%以内にとどめることが推奨されているのに、肉食動物に何という残酷なことをするのだろうか。
こんなことを長々と書いているうちに、悪い癖で、また頭に血が上り血圧が上がってしまった。

 
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