愛犬の出産

昨晩、もうショップを閉めようかと、スタッフに声を掛けた矢先にお客様がみえた。
ワイマラナーのオーナーのTさんだった。
以前から、もう一頭ワイマラナーを飼うのだというお話を聞いて、
「仔犬が来たら、是非連れてきてください」
とお願いしていた。
ところが、ひと月ほど前、私がショップを留守にしていた時にその子犬を連れて来られたそうで、残念なことにこの日は楽しみにしていた仔犬には会えなかった。

お茶を飲みながら、いつものように犬話に花が咲いた。
その話の中で、今度来た仔犬というのは、今までいた子の子供だということが初めて解った。ちょっとややこしい話になってしまったが、Tさんは3歳になるワイマラナーの牝犬を飼っていた。そうしている内にどうしてもその子供が欲しくなって良血を求めて交配をし無事4頭の仔犬が生まれた。その内の1頭を飼うことになったということだった。
Tさんを挟んで3人でこの話をしていたのだが、Tさんは当然のこと、3人ともがデレデレになって大盛り上がりした。

数日前、今度始めることになったフェイスブックに、スタッフ犬「珀」の出産直後の写真を掲載したばかりだったが、このたびTさんが体験された愛犬の出産は、Tさんにどれほどの喜びを与えたのか想像に難くない。