不思議が楽しい

自宅のトイレに座ると、目の前の壁にはターシャ・テューダーの月めくりのカレンダーが掛かっている。
カレンダーとはいえ、敬って余りある方をトイレなどに掛けていては撥が当たるかもしれないが、必ず毎日、そそそこの時間眺め入っている。

カレンダーの写真では、毎月ターシャの傍らに二頭のコーギー犬がいる。
犬好きの方はご存知だと思うが、ターシャの代表作である絵本「コーギービル」ではコーギー犬が主役になっていて、コーギー犬といえばターシャ・テューダとすぐに連想される。

アメリカの女性で、偉大なナチュラリストのトップスリーだと言って良いのかどうか、レイチェル・カーソン、ターシャ・テューダ、そして先日このブログに書いたアリス・ウォーターズは、共通の価値観で繋がっているような気がする。

今日、何でターシャのことを書いたのかというと、九月のカレンダーの写真を見ていると、脚立に2段ほど乗って果実の収穫をしているターシャの足元に座っているコーギー犬が、ターシャと同じくらいの大きさに見えることが気になって仕方ないのだ。
まるでターシャがライオン二頭を従えているようにもみえるし、ターシャが余程小さい人なのか、それとも大型種のコーギー犬なのか実に不思議な写真なのだ。
そのように見えてしまう理由は簡単で、カメラの視角が下位置だから、ターシャの手前にいる二頭のコーギー犬が巨大に見えてしまうのだろうが、そう言ってしまうより、毎日カレンダーを見ては不思議がっているほうが面白い。

何事も、理屈を捏ね回したり合理的な思考ばかりで一日中過ごすより、自然に身を任せ共生しているターシャのような生き方が如何ほど幸せなのだろうかと思わずにはいられない。

 
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