砧の三峰神社

先日、お客様から、「世田谷ふるさとめぐり てくたくぶっく 用賀・馬事公苑コース」という小冊子をいただいた。
33か所のポイントをめぐり、それぞれに設置されたお印を拓本にとり完成すると記念品がもらえるとのことだった。
最近、神社、仏閣の御朱印巡りがちょっとしたブームになっていると聞いたことがある。

その小冊子に目を通してみたら、上用賀に三峰神社のあることに気が付いた。灯台下暗し、とはこのことか思いながら解説文を読んでいたらちょっと問題があるのではないかと思われる記述に気が付いた。

「三峯神社の本社は埼玉県秩父郡・・・・日本武尊が祀った神社といわれ・・・のちに狼、山犬、猪など、野生の動物から身を守り、諸難を除く神様として関東一円に、その信仰が広まりました・・・」

ここで、・・・狼、山犬から身を守り・・・と言ってしまい諸難の代表のように書かれているのは誤りで、山犬、もしくは狼は、三峰神社のご眷属(神の使徒)とされているのであり、狼、山犬が諸難を除いてくれる神様なのだから、話が逆さまになってしまっている。

発行元に連絡してみようとも思ったが、そんなことに関わりあっている暇もないので、そこに行ってみようと思い、グーグルマップで調べてみたら、何と砧にも三峰神社があり、狼の石像もあるようなので、狼を疫病神のようなことを言っている用賀の三峰神社でなく、砧の三峰神社に出掛けることにした。

2対の石像の写真はFBに挙げておいたのだが、神社の境内の一角に、一輪だけ咲き残ったくちなしの花に目が留まった。
今日も空は暗く、今にも降り出しそうな気配のなか、凛とした真っ白な花一輪が、神社の境内の空気に緊張感を与えているように感じた。