炭水化物抜き実験結果

3月から、このブログも模様替えする予定でいるので、その前に炭水化物を止めた最終報告だけはしておかねばならないと思った。
炭水化物を止めようと思った理由は「炭水化物が人類を滅ぼす」という本に影響を受けたことによる。
雑食と言われている人間も実は肉食だったという理論の説得力もあって、それなら犬や猫のような肉食動物と同じ食生活にしてもいいのではないかと考えた。
そこから先はやってみないと分からないし、ここまで犬や猫たちに深くかかわってきたからには、どうせ自分の身体なのだからと、この人体実験にかけてみることに躊躇する理由も見つからなかった。

およそ3ヶ月、炭水化物を抜いたことによる体調の変化は著しいものがあった。
まず顕著なのは、腹いっぱい食べてもさほど時間の経たない内に空腹感を強く感じることだった。要するに、炭水化物ではない肉、魚、豆腐、納豆、野菜などは、圧倒的に消化が良いのだと思う。腹持ちしないということはそういうことなのだと思うし、消化器官にも負担がかからないのだろう。
胃腸器官の消化効率を上げるため、今や酵素サプリメントばやりだが、消化の良い炭水化物抜きの食事であればサプリメントの必要はないのかもしれない。

次に、はっきりした変化は体重が3ヶ月で5Kg近く減ったことだ。
減量が目的ではなかったのだが、これは大変ありがたかった。5Kgの重さをこの年老いた身体に背負っていることによる足腰への負担は、5Kgの荷物を持ってみればすぐに実感できる。
3度にわたる血液検査の結果も、1度目のリン数値があがってしまったことをカルシウムで調整してからは全く異常なかった。

このような好結果も、普段の食生活から完全に炭水化物を抜いてしまうことはほぼ不可能なので、自分の意識では普段の7割くらい、炭水化物を減らしたのではないかと思っている。それでもこのような良好な結果が出たことは重要な意味があると思う。
それは、私たち以上に肉食動物である犬や猫たちにとって、本来の「食」に適合し備わった消化器官には肉以外の、すなわち炭水化物をすんなり消化することは困難であり、毎食過剰な働きを消化器官に強いることになるのではないだろうか。

かけがえのない命に、そのような「食」を与えるのは相当罪深い仕打ちではないのだろうか。今回の体験を通じて、もし自分が、犬もしくは猫の身であったならば、お願いだから炭水化物は勘弁してくれと飼い主に懇願するに違いない。

 
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