宣伝をしなくも良いものは良い

今朝、公園の中を自転車で走りながら、いろんなことが頭を経巡った。


犬と散歩している人たち。ランニングで汗を流している人たち。多分雨の日以外は仲間で集まって紙飛行機で遊んでいる老人たち。今、美術館では「速水御舟とその仲間たち」をやっているので観覧者がいつもより多い。そしてサッカー、野球・・・・。

とにかく公園は、一日中、目的はそれぞれにしても人で溢れている。


そんな光景を目にしながら自転車を走らせて、今日も泰山木の樹に寄ってみた。泰山木の花は豪勢ではありながら、どちらかといえば花持ちがわるいように感じる。花が純白で巨大でもあるためそれが目立つのかも知れない。

カメラを取り出して数枚撮って、遅刻しないように急いで自転車を走らせた。


公園で遊ぶ人たちに比べ、自分は、どうしていつもこう忙しないのだろう。

その答えには、ショップに着いて、このブログを書きはじめてから気が付いた。


私は、26歳のときから画の仕事を始めた。

子供の頃から、それまでは、遊びが過ぎるほど遊んだのだが、仕事を始めてからは、そのような自由な時間を過ごすことが全く無くなってしまった。

日本でも海外でも、しょっちゅう旅をし、一見、遊び呆けているようでも、それはすべて仕事に絡んだもので、芯から気の休まる時はなかった。


そのような生き方になってしまった理由の一つは、根が貧乏性だからである。もう一つの理由は、熱中するほど好きなことを仕事にしてしまったことだと思う。

幾日か、寝ずに頑張っても辛くもなんともない。むしろそういう時ほどハイになってしまう。

よく、他人から、好きなことを仕事にしていて幸せですねぇ、と言われる。

自分では、これで良かったのかどうか分からないのだが、好きこそものの上手なれ、と昔から言われているように、今の仕事にしても好きだからこそ、辛いことではあるけれど一切の妥協を許さない姿勢でここまで続けられて来たのかも知れない。

話しが急に変わってしまうのだが、今の私の気分には大いに関係があるので、あえて書き留める。
糸井重里さんがコピーライターをやめた、という記事を読んだ。

原稿用紙1枚いくらじゃなく、一文字いくらという新たな価値を創造した宣伝業界のカリスマだ。


「君にクラクラ」(カネボウ) 「よろしく」(矢沢永吉) 「僕の君は世界一」(パルコ)など。このキャッチコピーで二千万円とか三千万円だとすると、一文字一千万円ということになる。

記事によると、糸井さんがコピーライターをやめた理由は、良い商品、必要な商品というものは、宣伝などしなくても売れるのだ、ということに気が付いた、と言うのだ。

それを聞いて、時代が変わったなぁという感慨と、今頃気が付いたのですか?という、ちょっ

 
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