宝物と出逢った

秋田での出来事が余りにも衝撃的であったせいか、今だに余韻が覚めやらず、このブログも、秋田話をひと月分位書かないと収まらないような気がする。
そういういう訳にもいかないので、今日で何とか締め括ろうと思う。

このたび秋田へ行ったことは100CLUBにとって大収穫だった。
まず、私にとって食肉用の馬牧場を直接見ることは「桜田牧場」が初めての体験だった。見慣れたサラブレッドでなく、フランスやベルギーが原産の1トンを超える巨大な馬に驚かされた。
その巨大な馬が、同じ「桜田牧場」が経営する精肉工場で馬刺しや馬モツなどにさばかれ、同時に100CLUBにもたらされる各種アイテムが作られる。
つまり、馬の生体から商品化されるまでが、目の前で繰り広げられたのだ。
これで、ヤマトの冷凍便に自分も便乗して世田谷の用賀に帰るとしたら、まさしくトレーサビリティーがパーフェクトに実践されたことになる。

夜になって、やはり「桜田畜産」が経営する「さくら亭」で、馬料理のフルコース、そして三種町の特産である「じゅんさい」など、ふんだんにご馳走になった。何と言っても秋田の人には酒が欠かせないし当然ながら強い。
深夜まで話しは尽きず酒盛りは続いた。
初対面にも拘らず、あたかも旧知の仲であるかのように、お互い腹を割った話しで盛り上がるのは酒の効用もあるのだろうが、秋田の人の強烈なパワーとハートフルなお人柄によるものだろう。
途中で、へべれけになった友川カズキのお兄様が挨拶に来られたのにも驚かされた。

秋田での2日間、物の怪の気配すら感じるこの地に根を張って生き抜いている方たちの土性っ骨を見せ付けられ、己の見っとも無さに恥じ入るばかりであった。
この濃密な時間は、犬、猫の食に対する100CLUの理念が間違っていなかったことが確認されたことも収穫だったのだが、その実現においては未だ道半ばだと、改めて覚醒する機会を与えてくれることになった。

 
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