糖質抜きは人間だけじゃない

雑食動物といわれる私たち人間の食の話である。

ローカーボ食、グルテンフリー食、シュガーレスなどと呼ばれる食が、アメリカに始まって日本にも流行の気配を見せている。

これらに共通しているのは、食材に主に含まれる糖質を制限することで、糖尿病などの生活習慣病には罹患しないのだといわれているが、そこは私も少々の体験があるので納得できる。


みんながこのような食習慣を身につければ糖尿病の医者が要らなくなってしまうと思うのだが、それはよくしたもので、糖尿病の専門家は、ローカーボ食は癌になりやすいとかいって、なんだか訳の分からないデータを出して異論を唱えている。


馬の飼育の話だが、通常馬の餌は飼葉と相場が決まっているのだが、馬の役割が食肉用となったとき、ある期間、肥育を行う。食べておいしく、また肉量を増やす目的で、競走馬の時には本来飼葉ばかりを食べさせていた馬に糖質を与えて太らせる訳だ。


また、野生の肉食動物、例えば犬たちの祖先でもあるオオカミなどを解剖し、胃腸の中を調べ、生前何を食べていたかという調査を怠らないのが動物生態学だが、肉食動物の胃の中は、当然カーボ、グルテン、シュガーレスである。

人間は旨いとか、不味いとか、勝手な世迷言を言い募り、食べ物の話だけで1時間のTV番組が作られてしまような有様だが、犬や猫たちの食にとっては、まったくそのようなグルメ話は糞くらえで、お願いだからカーボ、グルテン、シュガーレスの食餌にしてくれと懇願しているように私には聞こえる。

どうも人間にとっても、糖質過多の食餌は健康に害があるようだ。
ましてや、雑食ではない肉食動物である犬や猫たちに、糖質の多く含まれる食材を与えるのは大変罪なことだ。

そう思って、長いこと馬肉が最もふさわしい食材であろう思い、推奨し続けてきたが、価格の高騰、品薄という自体に、これ以上お客様にご迷惑をお掛けするわけにはいかない、という想いで、馬に勝るとも変わらない食材を求めるために今奔走して

いるのだ。

それでも、未だこれと言った商品は完成しないのだが、それは必ずやり遂げて、犬や猫にとって完全食を作り上げてやらねば、馬にありつけない子達が不憫でならない。

 
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