犬や猫たちのアイデンティティ

お米や小麦、そして穀物や野菜など、人間にとって最も大切な食糧を盗む動物を捕殺し捕食して人間を守る。

犬や猫たちは、本来、人間の生活にとってきわめて重要な役割を果たしてきた。

どうしてそのような役割りを完璧にこなしてきたのかというと、お米や小麦、そして穀物や野菜などが、犬や猫たちにとって必要な食べ物ではなかったからに他ならない。


私たち現代人が、犬や猫たちを愛して止まないのは、大昔から彼らに助けてもらった大恩があり、その恩返しをしなければならないとの遺伝子が、私たちに組み込まれているのではないか。

私はそう思っている。


10日ほど前、仙台から石巻に至る仙石線が、震災後ようやく全線復旧した。

仙台からこの仙石線に乗ってまもなく多賀城駅に着く。この多賀城市も震災では大きな被害にあった。

以前書いていたコラム「縄文の犬」は、この多賀城市にある「東北歴史博物館」に行ったときのことを書いた。

博物館には、犬を手厚く埋葬したことを示す縄文時代(約1万年前)の犬のお墓が発掘され展示されている。

このように、私たち人間と犬や猫たちは1万年も前から持ちつ持たれつの関係が続いているのだ。


話しは最初に戻るのだが、犬や猫たちは、肉食なのか雑食なのかという情報がWEB上に溢れ返っているのだが、そのアイデンティティーをたどってみれば、もし肉食でなかったとしたら、盗人を内部に入れてしまっているのと同じで、とても人間の食糧の番人になどなれる訳がない。


「馬肉のRAW FOOD」でも「百魚」シリーズでも、犬や猫たちの完全食である。

加えるべきものは何もない。

もし加える必要があるとすれば、それは食材でなくサプリメントを用いるほうが賢明な選択だと考える。

食材を増やすことのリスクは計り知れないのだから。

 
scroll-to-top