再挑戦してみる

ブログに10回にわたり、ペットフードについて悪たれを突いたことで、少々の反省の気持ちと、馬だ馬だと馬鹿の一つ覚えでいていいのだろうかという疑問もわいてきた。


これまでの100CLUBのフードについては、いささかの誤りもないとの自負に揺るぎはないものの、昨今の馬肉の値上がり、また品薄状態に鑑み、もう一方の考え方がないものかとの思いが沸々と湧き上がってきて、少々頭が混乱している。


こんなときは、日常から離れて旅にでも出て気を紛らわしたいところだが、今ではそれさえも身体がついていかないのだから、悶々とした気持ちを引きずった日々を過ごすより手がない訳で、どうにか寝ずにでも考え抜いて答えを探し出すしかない。


犬や猫たちが必要とする栄養成分を過不足なく与え、不必要なものは絶対与えない。

そして飼い主さんにとって食餌のコストがリーズナブルで、なお給餌の手間を出来るだけ省いて差し上げたい。

そのような理想的なフードの開発にもう一度トライし商品化することが、私が成すべき最後の仕事ではないかと、多分に高揚して仲間に告げ、一緒に頑張ろうと言ったところ「私にはそういう妄想は持てません」と言われてしまった。


ちょっとガクッときてしまったが、その程度のことでめげる様であれば、100CLUBを虚仮の一年でここまでやってこられるはずもない。

妄想というのは、これが過ぎればパラノイア(妄想性障害)であり、まったく現実性のない超ネガティブ発想のことである。


これからの100CLUBとして是が非でも成さねばならないことは、妄想などではなく、もう一つの理想のフードを作り上げるという夢の実現であり、犬や猫たち、そしてお客様に対する使命なのではないか。

大真面目にそのように思っている。

そしておそらく、そのことの答え、あるいはヒントは、長年の犬育ての体験の中にあるのだろうと見当は付けている。


そうであっても、馬をフードにしたときのように、そう簡単に商品化できるものではない。

要するに、もう一度正気の沙汰ではない、生みの苦しみを味わうことになるのは承知の輔なのだが、もう後戻りはできないところまで来てしまっている。