サモエドの仔育てに参加する。PART2

  サモエドのカイザー君が生後6ヶ月半となり、生みの親との対面を果たすこととなったその前日、カイザーパパのFさんが、カイザーを連れてショップにやってきました。
ようやく耳も立ち、尾も巻き上がって、サモエドという犬種のもつ特有の威風堂々とした風格をすでに備えた十分な成長振りで、その見事な姿に私も目を見張ってしまいました。
現在の体重が23kg(スタンダードで25kg)ですが、決して肥満体ではありません。
骨格、骨量とも申し分なく、筋肉も隆々としています。
カイザー君が生後3ヶ月の時から、PART1で紹介したとおり私はFさんに、仔犬を立派な成犬に育て上げるための3つのポイントについてお話しました。
繰り返しになりますが、このように仔犬を育てるべきことを誰も言っていないような気がするので、敢えてもう一度お話します。

  1. 食事の量は飼い主が決めるのではなく、犬が食べたいだけ食べさせること。
  2. カルシウムの補給は十分に行うこと。
  3. 運動は無理にさせないこと。

 以上の3点でした。

kaiser011サモエドのカイザー君(生後6ヶ月半)

kaiser021右はカイザー君の母犬です。

 誤解あるといけないので申し添えますが、前提は100CLUBのレシピでなければなりません。

そのアドバイスをしっかり守って飼育し、6ヶ月半経って、ブリーダーさんのところでFさんが撮った写真です。(「もっと格好よく撮ってくれるとよかったのにぃ~!」byカイザー)獣医さんの身体検査も、満点合格でした。

 6ヶ月半ですでに親犬を超えています。
Fさんが心配するように、大きくなり過ぎることも肥満になることも絶対にありません。
堂々とした、立派で健康なサモエドに成長することを保証します。
間違ってもピレニアン・マウンティングドッグにはなりません。
食事の量もだいぶ減ってきたようですが、成犬に近づくにつれカイザー君自身で食事の適量は決めていくので人間側としては、適正で安全な食材を変えることなく与え続けるだけでいいのです。
これからの飼育の注意点は、1、2は同じで、次はFさんが理想とする体型を目指し、目的をもったトレーニングをしっかりやって行くことです。

 犬や猫たちのフードや飼育について最近感じることは、余りにも大量の情報が氾濫しているために、飼い主の皆様が一体何をあげたらいいのか、どう育てるべきなのか混乱してしまうという悩みを聞くことが本当に多くなってきていることです。
その情報についても、私にとっては信じがたい不可思議なものも多く耳にします。
このような事態は犬や猫たちにとって、とんだ迷惑な話に違いありません。
犬や猫たちにとって適正な食事、また健全なライフスタイルというものは、おそらく数万年以上太古の昔から定められた法則がこの時代にも脈々と継承されているに違いないという確信を持たずして、現代人としてある私たちが、あてずっぽうにあれやこれや言い募ることが、如何に愛してやまないものたちを苦しめることになっているか、しっかり考え直すべき時ではないだろうかと思わざるを得ません。

 
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