オオカミに育てられたローマの建国者

昨日の夜中の事だが、たった今知り得た事を早々にここに披瀝するのはどうなんだろうかと、しばし躊躇していたのだが、この話に感銘を受けたので、さわりのところだけ、やはり書き置くことにする。
でも、もしかすると誰もが知っている事なのかも知れない。

古代ローマの建国の神話で、紀元前753年4月21日、ロームルス (Romulus) とレムス (Remus)という双子の兄弟によってローマ市が建設されたという。
乳飲み子だったこの双子は、権力闘争の末、伯父の手によってテヴェレ川に捨てられてしまうのだが、流れ着いたところで何とオオカミによって育てられた。

ちなみに現代においても「双子に乳を与える雌オオカミ」の姿はローマの象徴となっている。
セリエAのローマのエンブレムもこの図が使われている。

連綿たるローマ人の物語を描いたのは塩野七生。
その創世の物語は、ある種の感情を掻き立てられずにはいられない。

 
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