道楽仕事

犬は好きでも猫は嫌い、という人もいればその逆もあり、両方とも好きな人がいれば、両方とも嫌いという人もいる。
血統書が付いてなければショードッグでは通用しないが、そのことを嫌い、ミックスとか保護犬、猫こそが愛すべき対象であると思っている人もいる。
人は様々なのだが、私の場合、それが犬であろうと猫であろうと小鳥であろうと観賞魚であろうと、花や樹も含め、およそ生命すべてに対する興味が尽きない。

したがって、まるで節操もなく、犬や猫にとどまらず、小鳥に熱帯魚、金魚、盆栽、亀に至るまで、傍から見ればキ印としか思えないだろう道楽に熱中した過去がある。
いや、今でもやってみたいことがあるのだが、残念ながら、最早それを許してもらえる環境にない。

そこで今の楽しみは、毎日のようにショップにみえる多種多様な犬や猫たちに触れることが慰みになっている。
だから、その子たちのことが他人事でないし、その飼い主さんのことまでおせっかいを焼くことになるわけだ。
そのことが、商売にとって良いことなのかどうなのか、自分では分からない。
嫌だと思う人は来ないのだから、そのことには気を使わないようにしている。