続・犬の糖尿病

一昨日、犬に糖尿病が蔓延しているという話を書いた。
そこで、とても重要なことを言い残していることに気がついたので、その続きの話しを書いておかねばならない。

犬の場合、糖尿病の発症には容易に気付かないケースがほとんどだということだ。それは人間の場合も同様で糖尿病でどうも身体がだるいとかで病院に行ってみると病状はかなり進行してインスリンを打つような事態になっていたりする。
そして、糖尿病が恐ろしいのはその合併症にある。
糖尿病が進行して起こる合併症には人間とあまり変わらず主に次のような疾病がある。
「糖尿病性腎症」「糖尿病性網膜症」「糖尿病性神経障害」これを糖尿病の3大合併症という。他に白内障、動脈硬化など様々な合併症がある。

合併症が出てからではもう遅いのであって、それより糖尿病にさせないことが最も重要な飼育の基本なのだ。
前にも言ったように糖尿病はそのほとんどが生活習慣病だということなのであり、毎日の給餌の誤りを早急に正すことによって糖尿病にさせないことが可能であると考える。

犬は人間のように「食」にわがままではない。
本来、犬は「食」に好き嫌いなどないのだ。
恥を承知で話すのだが、私自身、糖尿病性腎不全で一日おきに5時間の人工透析を受けている一級障害者の身である。大馬鹿者だと承知している。
人間にお説教がましいことを言ってみても仕方ないことだが、犬の食性をきちんと考えて犬を飼育するのでなければ、それは犬を愛しているなどとは言わないほうがいい。
うちの〇〇ちゃんにはこういうご飯をやってます、ああいうサプリメントをやってます、などと如何にも私は犬を愛して止まない飼い主だと言わんばかりの方もいらっしゃるが、そういう方々にもう一度考え直して欲しいと切に願っている。
犬たちは飼い主が与える食餌に疑いのかけらも持っていないのだから、飼い主が目を覚まさねば犬社会から病気は一掃出来ないと思う。

 
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