私を秋田に連れてって

今日は所用で飯田橋まで出掛けた。
行きはタクシーに乗っていったのだが、あまりの陽気につい神田辺りまでぶらりぶらり歩いてみた。
ところが、いつものことなのだが急に足に痺れが走って公園のベンチに腰を下ろしたり、しばらく休んでは歩く、ということを繰り返しながらようやく半蔵門線の駅までたどり着いた。
腹も減っていたので休みがてら駅のそばの定食屋に入って飯を済ませた後、地下の駅に向かいホームで電車の到着を待っていた。
10人位の人たちが並んでいて最後尾についてしばらく経った頃、また足に痺れがきたので、ホームの真ん中の大きな円柱に掴まっていたのだが、それでもついに自分の身体を支えられなくなりそのままホームに崩れ落ちてしまった。
世の中には親切な方がいるもので、到着した電車から降りた人の内、3人の男の方が「大丈夫ですか? どこか傷めましたか? 今駅員さんが来ますからね。遅いなぁ・・」などと声を掛け続けてくれた。
頭と腰をしたたかに打ったようなのだが、「大丈夫です。お忙しいのだからどうぞ後は駅員さんにお願いしますから」と恐縮しきりだったのだが、本音で心から嬉しかった。
その内2人の駅員さんが車椅子持参で現れ、私を乗せて駅事務所の応接室でしばらく休んでいてくださいと言って、この後用賀まで行かれますかと聞かれたので、何とか休めば帰れそうだけれど、電車で座れないと自信が無い、と応えた。
すると、2~3度電話をして、席は確保するようにしますからと、実に親切な対応で感謝に堪えなかった。
2人の駅員さんが到着した電車に私と一緒に乗り込み、席を確保してくれた。用賀に着くと用賀駅の駅員さんが待機していて改札口まで付き添ってくれた。
そんなこんなで、何とか私は店にたどり着くことが出来た。

私は近く、犬や猫たちの食餌創りのために、どうしても秋田県の能代に行かなければならない。
こんなことではとても一人では無理な話だと、頭を抱え込んでしまった。
誰か、能代まで私と付き合ってくれる方はおりませんか。