嘘は罪Ⅱ

今年の3月、このブログの「嘘は罪」で書いた馬肉の偽装事件は、とうとう昨日3人の逮捕者を出すことになった。
こういう問題について同業者というのは臭いものには蓋をするという態度を取るのが通常で、ここにその事件を取り上げることは大迷惑なのかもしれない。
しかし、TV、新聞でかくも大々的にニュースとなっているのだから、むしろ馬肉を扱っているものとしてはとぼけている訳にはいかないのではないか。

そもそも100CLUBは小売業者であり、メーカーに対し規格を提示し製造を依頼している立場である。
したがってメーカーは、その規格通りに製造しているという信頼が基本であり、小売業者はそのことをベースにお客様に商品をお薦めしているのである。
今回の事件での被害者は偽装された「桜ユッケ」を食べて病気を発症した人であることは当たり前だが、もう一方の被害者は小売業者でもある。
小売業者に対するメーカーの裏切り行為だと言って差し支えないと思う。

「食」に関連するこのような問題は、ほぼ毎年のように繰り返され事件化されているが、それはおそらく氷山の一角であり、発覚しない同様の行為もありうるのではないかと想像する。

100CLUBでは6月から新たに秋田産馬肉の取扱いを始めたが、偽装事件の原因となった馬肉の品薄状態でお客様に大迷惑をお掛けしてしまったことを解消することが第一の目的ではあったのだが、秋田のメーカーに対し絶大な信頼を寄せられることに確信を持ったことが最大の理由なのだ。

商品を大量に販売することを目的とすることではなく、いかに犬や猫にとって最良の食餌を提供するのかという使命を堅実に果たすことこそが私たちに与えられた重大な役目であることを肝に銘じなければならない。