別れが残してくれるもの

一昨日、「…100の子たち」の「アッシュ」ちゃんが旅立ったことを、ショップにみえたオーナーのHさんから告げられた。
12月6日のことだと話された。17歳だった。
Hさんご家族の、犬たちとの暮らしぶりを知るものとして、お悔やみを述べるにとどまらず、このたび、人と犬たちが共に暮らすことの重大な意味を感じた。

そして、昨晩、Hさんからメールが届いた。
ご了解いただいたうえで、Hさんのメールをそのままご紹介させていただく。

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お花を手向け、今日はいつもよりも大きめの音量でマーラーの5番をかけてやりました。
思い出話をするにはまだ日が浅く、過去形で話すことの違和感が、自然と無口になってしまうようです。
しかしこの世は変化を楽しむところであると言い聞かせ、必要以上に嘆き悲しむことは自分に禁じています。

馬肉に出会えたおかげで命の全てを生ききったのだ。
全生をまっとうしたのだ。
そして魂は不滅であるからして、元気が戻って、すでに部屋中を歩き回っている姿が見えるようです。

下の犬が、ぐっと大人っぽくなりました。
やはり、いつまでたっても犬には教えられてばかりです。
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「アッシュ」ちゃんは、格別な良き飼い主さんに恵まれて、その恩返しに、たとえようもない大切な贈り物を残したのではないかと思うし、私たちに対しても大きな感動と教訓を与えてくれたと感じている。

 
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