仮設住宅でのペットを容認して欲しい

 東日本大震災の被災者の皆様が入居する災害公営住宅(復興住宅)で、犬や猫などのペットを飼育できる部屋が少ないことに、住民らから不安の声が上がっているという。
愛くるしいペットの笑顔に心が救われる。一家は復興住宅への入居を希望するが、市はペットの入居を認めるか検討中という冶自体が多いようだ。
大船渡市では、内陸部の猪川町内に建設予定の1棟27戸に限りペットの入居を認め、希望者を募っているそうだ。

釜石市は以前は飼育を隣人への「迷惑行為」と見なしていたが、住民の強い要望を受け方針を転換し、昨年12月に飼育要綱案をまとめ入居を認める事にしたという。市の担当者は「ペットが飼い主の心の支えの一助になると気付かされた」と話しているという。
100CLUBのお客様から、被災地近隣の地区では、多くの犬たちがPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥ってしまったという情報がもたらされた。
その上飼い主から離されてしまうことでは救いがない。
幸い保護されて新しい飼い主さんに巡り合って、幸せな生活を取り戻した子たちもいるだろうが、まだ多くの犬たちがシェルターにとどまっている状態だ。
その中には、飼い主さんが分かっているのだが、仮設住宅での飼育が禁止されているため一時預かりという形でシェルターにいて、そういう子たちの中には、未だPTSD
に苦しんでいる子たちも多いと聞いている。

無論、PTSDに陥っているのは人も同じで、程度の差はあるのだろうが、互いに身を寄せ合う環境を整えることで、心を支え合うことが出来るのではないかと考える。
犬や猫たちを保護するどころじゃない人もいるだろうが、ペットと一緒に暮らすことで救われる人たちもいることも事実だ。
飼い犬や猫たちでなく保護することでも良いのではないか。
復興の遅れは目に余るものがあると思っているが、各冶自体も、被災差の皆様に対する多様できめ細かな、人間個々に寄り添った対応をしてもらいたい。
もうすぐ、3年も経ってしまうのだから。

 
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