ついにペットフードが・・・

今、ペット大国のアメリカで、大変な問題が起こっている。
ペットフードを食べた犬や猫たちに腎不全が発病し死亡例が頻発し、カナダの大手ペットフードメーカー、メニュー・フーズは、米国の2工場で製造したペットフード95銘柄の商品6000万個をリコールし回収したという。

この95銘柄の中には、有名ブランドの「アイムス」「ユーカヌバ」「サイエンスダイエット」「ニュートロ」などが含まれているとニュースには書かれている。
何のことはない。銘柄は違っても中身は変わらないということなのだ。
国産のペットフードも、銘柄が違っていても製造しているところは1社であることは知っているが、これではブランドなんて意味が無い。

原因は、原料に用いた中国産の小麦グルテンに殺鼠剤が混入していたことにあるらしいが、まだ詳細については続報を待たねばならない。

私が、ペットフードという飼料が、犬や猫たちの健康にとってきわめて危険なフードであることを警告し、生馬肉食が最も正しい食餌であることを提唱してきて10年を経過したが、未だ圧倒的な少数派であることに変わりは無い。
したがって、いつまでたっても犬や猫たちの病気は治まらないのだ。
犬や猫たちに特有の病気は、各種ワクチンが開発されたことでほぼ壊滅したが、一方、人間の現代病(癌、糖尿病、腎不全、アレルギー、動脈硬化など)と同じ病気が蔓延し拡大している。
このようなことになってしまったのは、人間の食の廃棄物によって作られるペットフードという飼料が原因であることに疑いを持つことは当然である。
法的安全基準もなく『人間は食べないで下さい』と断り書きをしなければならないペットフード。人間に危険なフードは犬や猫たちにとっても危険であることに決まっているのではないか。

加えて、この度の事態によって、それぞれのブランドが、それぞれの理念にもとづいたこだわりくらい持っていたのかと思えば、袋とうたい文句は違っていても、なんと中身はおんなじだとなると、消費者が、どこのフードがいいとか悪いとか品定めをしていたことには何の意味も無かったことになる。こんなやり方は、ほとんど詐欺的行為であるといって過言ではない。
日本の各メーカーでは、日本で販売している商品は製造場所が違うので安心してくださいと告知しているが、それではどこの工場で作っているのですか。中国ですかタイですか、それとも日本のどこなのですか。

この度の事件を知って、鬼の首を取ったつもりでこのようなことを書いているのでは決してない。
ただ、このようなフードを総合栄養食だと情報操作された飼い主の選択によって食べさせられている犬や猫たちを思うと不憫でならないだけだ。
そんな怒りがふつふつと沸いてきて、もう黙って入られない気持ちをそのままにお伝えすることになってしまった。

2月に亡くなってしまった、ペットフードに異議を唱え続けたジャーナリスト、阪本徹也氏がこの事態を知ったなら、一体なんと言っただろうと考えたりもした。

 
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