「ペットフードで健康になる」を評する Ⅷ

犬や猫たちを、生涯健康に育てていくための食餌においては大原則がある。

それは、毎日、1~2度与える食餌の内容を一生変えないということだ。

ただしそれにはいくつかの条件がある。


犬や猫たちは肉食動物である、ということは草食系の動物を捕食する動物であるということだ。

その草食動物を生のまま丸かじりする、というのが肉食動物本来の自然そのものの食餌であり、栄養的にも万全だということになる。


ところが現実には、犬や猫たちは自然界に存在するのではなく、人間社会に寄り添って生活しているのだから、その犬や猫たちの食餌の世話は飼い主である人間にすべて委ねられていて捕食は出来ない現実がある。

つまり言い換えれば、飼い主さんの食餌の選択が、犬や猫たちの健康に重大な影響な結果をもたらすということになる。


それでは正しい食餌の選択とは何か、ということについて考えてみる。

与えるべき肉は何の肉が良いのだろうか?

まず排除しなければならないのは牛、豚、鶏肉だと考える。その理由は、厚労省によって、アレルギー特定食品にあげられているからである。


アレルギー特定食品とは、アレルギーを引き起こしやすい食品として特定されている、ということである。

どうしてこれらの肉がアレルギーを引き起こしやすいとされたのだろうか?

それは、これらの家畜の飼料に問題がある、と考えられる。

飼料に含まれる抗生剤、ホルモン剤、酸化防止剤などが原因ではないだろうか。


これらの家畜は、健康に長生きさせることを目的として飼育されているわけではない。

出来るだけ短期間に、一日でも早く大きくして出荷したいということを目的に飼育されている。その目的のための配合飼料にそもそもの原因があるのではないだろうか。


そこで、ペットフードも家畜の飼料なのだから、もともと家畜の飼料や肥料を作っているメーカーがペットフードを作っている例が多い。

その、ペットフードにも牛・豚・鶏肉を使っていると表示されているが、それを正確に言うならば、牛・豚・鶏の食品にならない廃棄物(残渣物)を使っているのであって、われわれ人間が肉やなりスーパーで買い求めている肉とはまったく別物なのである。

別物ではあっても、アレルギー特定食品の一部であることに変わりはない。したがって、毎日それを食べさせられている犬や猫たちが食物アレルギーになる確率はきわめて高いと考えざるを得ないのである。


牛・豚・鶏肉は犬や猫たちの食餌に用いるべきではないのはペットフードであっても、手作り食においても、上述した理由によって同じことではないだろうか。

 
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