「ドンキホーテ」が大好きだ

日・米・独の食品会社、農業生産者など巨大産業を親会社とするペットフード業界は、獣医大学、日本獣医師会、そして農林行政を後ろ盾として、当然の事ながら巨額のマーケティングコストをかけて各種メディアに広告宣伝の雨霰のごとくに大散布している。
その巨大で強固な壁に向かって、「NO!」と宣言し、犬や猫たちのベストフードは馬肉のRAW FOOD(生食)が最良の食餌であるとの提言をした。15年前のことである。
この行為は、例えてみれば「ドンキ・ホーテ」のごときもので、年老いてからも夢や希望、正義を胸に毎日命がけで小さな商売にいそしんでいる私の姿は、「ドンキ・ホーテ」フリークとしてはふさわしい。

1000人犬を飼っている人がいれば、馬肉のRAW FOODで給餌している人は一人か二人に過ぎないだろう。この状態は今後も変わりようが無いと思っている。
それは誰がどのように頑張っても先に述べたように、相手が巨大過ぎるのであり、まだ馬肉の生産量からいっても、牛・豚・鶏という産業動物の生産量と比べてみれば容易に想像がつく。

そんな、適う筈の無いことを、今になってまた原点回帰という気合を入れた新商品を作り出し販売することになった。
「・・・馬鹿は死ななきゃ直らない・・・」という。
まったくその通りなのだが、そこが「ドンキ・ホーテ」の面目躍如足るところではないか。
「ドンキ・ホーテ」という物語を、読んでいない方は是非読んで頂きたい。
文学史上の最高傑作のだから。

 
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